院長ご挨拶
皆様、こんにちは。浅草クリニック院長の内山伸です。
当院は昭和61年(1986年)に先代の加藤裕康院長が開業し、2026年で40周年を迎えました。そして私も先代より引き継ぎ、40年という節目の年に院長に就任しました。開業以来培ってきた信頼を大切に、今後も地域に根差したクリニックとして、さらにお役に立てるよう精進していきたいと考えています。
ご挨拶にあたり、私が当院に来るまでの医師としての歩み、そしてその経験から学んだことを生かした当クリニックの方針について、お伝えしたいと思います。
浅草クリニックに来るまでの医師としての歩み
私は熊本県に生まれ、佐賀医科大学(現・佐賀大学)を卒業後、東京都中央区にある聖路加国際病院で研修医・勤務医として研鑽を積んできました。
私が研修医だった時代は、医師免許を取得したあとは自分が進む診療科を選択し、医局に入ってその診療科について経験を積むことが一般的でした。例えば外科を選んだ医師は、最初から外科のことをずっと学ぶ、というやり方です。一方で聖路加国際病院では、当時からスーパーローテーションシステムといって、小児科や産婦人科、皮膚科や精神科など幅広い診療科を数か月ごとに周り、基本的な知識や手技を学ぶ制度を取り入れていました。
私はさまざまな診療科で医師としての基礎を身に付けながら、患者さんの声によく耳を傾けて、一人の人間として全体を診ながら治療をする大切さを学びました。医師としてスタートを切ったこの時期に、幅広い診療科を経験し、患者さんとの向き合い方をじっくりと身に付けられたことは、現在、開業医として多くの患者さんの診療をする上での大きな財産となっています。
勤務医時代は、2007年から1年間、米国ハーバード公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)への留学も経験しました。
公衆衛生学というのは、個人ではなく「集団」を対象に、病気を予防したり人々の健康を守るために必要なことを、環境や社会との関わりを含めて考え実践する学問です。合わせて、留学先では臨床研究といって、実際の患者さんと向き合いながら、新しいお薬の効果を確認したり、病気の予防・診断・治療方法を調べる研究にも携わりました。当時日本ではこうした内容を専門的に学べるところが少なく、思い切って海外に行ったことで、たくさんの貴重な知見を得ることができたと感じています。
当院の診療方針
こうした経験から、私は、患者さんの健康を支えるためには、「点」ではなく「線」、そして「面」で患者さんと向き合うことが大切だと考えています。特定の病気の今の状態だけを診るのではなく、病気がある場所以外を含めた心と身体全体の健康状態、患者さんや病気のこれまでの歴史や将来の健康を見据えた取り組み、ご家族やお仕事などの周囲の環境といった幅広い視点が大切だという考え方です。
その考え方に基づき、当院では以下のような診療を心がけています。


